劔志館伸心塾通信

劔志館伸心塾、８月の予定です。
暑くてしんどい、
こんなときにこそ、
短い時間で集中して稽古、
苦しさに負けない強い心を鍛えよう！


スピード、アジリティ（敏捷性）向上の目的で実施している、
スピードヘキサゴンを使ったトレーニング。
瞬発力の強化は必須！
幼少期の対策で一生が決まります

奈良県葛城市の新しい剣道教室！
見学・体験をご希望の方は随時受付けさせて頂きます。
場所は下記のいずれかです。(色分けのとおり）

◆新庄中学校武道館・1階剣道場　(火曜・金曜）
◆新庄北小学校体育館・付属幼稚園奥　(水曜)

２日(金)：忍海小学校体育館に場所変更
(地図は以下を参照してください）
６日(火)
７日(水)
９日(金)
(13･14日はお休み）
16日(金)
20日(火)
21日(水)
23日(金)
23日(火)
25日(日)：川上村ふれあい剣道大会
27日(火)
28日(水)
30日(金)

変更があった場合随時掲載します。

≪新庄中学校≫ 奈良県葛城市新庄248番地


≪新庄北小学校≫奈良県葛城市疋田６１２

≪忍海小学校≫

7月15日、海の日に開講された少年剣士講習会に、面をつけているメンバーが参加しました。

午前中は、礼儀作法、基本、各団体の先生が元立ちでの指導。
午後からは試合錬成。



小学校1年生のちびっ子剣士、お話をちゃんと聞くことが出来るかな？と一抹の不安がありましたがほぼクリア！
成長の跡が見えます♬

午後からの錬成会では、
①川上村源流館・法隆寺剣道クラブの6年生の先輩3名と合同チームで6人編成の高学年チーム、
②低学年は、たった一人で講武館さんに混ざって頑張って、

初対面ですが、今日はチームメイト。声を掛け合って心を合わせてのぞみます。
苦戦しながらも何かを見つけることが出来たでしょうか⁉

錬成会ですから、勝ち負けよりも試す・互いに錬磨することを重視すると考え臨みましたが、もっと貪欲に挑戦してくれても良かったかな・・・。

普段の稽古でやることは、
基本的な打突練習、切り返し、かかり稽古、打ち込み、そこに地稽古。

攻め方、攻めに対しての応じ技なども練習しますが、
普段あまりできないことを
日曜の午後、葛城市の屋敷山公園体育館で4時間かけてたっぷりやってみました。
（遊びの要素を入れた練習や、公園一周ランニングも）


今回のテーマは、
表と裏、上と下の攻めの組み合わせ。

これは、
「孫子」の虚実編、
「善く攻める者、敵其の守るところを知らず、善く守る者、敵其の攻むるところを知らず。」
（攻撃が上手な人の相手はどこを守ればいいのかがわからない、防御が上手な人の相手はどこを攻めれば良いのかがわからなくなる。）
と、勢編
「戦勢は奇正に過ぎざるも、奇正の変は勝げて窮むべからず。」
（戦いのやり方は定石＝正と応用＝奇の組み合わせから成り立つが、その変化は無限にある）

を実戦に応用してしまおう！という練習です。

通常、
・表(自分からみて相手の右側)から面・裏(自分からみて相手の左側)から小手を打ちに行く
・上を攻めると竹刀が最も近いところは面、下を攻めると近いのは小手と胴。

つまり、「表から上を攻めて面」や、「裏から下を攻めて小手」が定石になります。

しかしこれを、「奇」をもって打突する場合には
表を攻めて面だと思った相手が面を防御しようとするところを、間髪入れず小手！(あるいは胴）
下を攻めて小手が来ると考えた相手が防御しようと剣先を開いたところを面！

となります。

でも、さっきまでは正攻法で来ていたのに、突然「奇」に変ずれば、相手は当然慌てますよね。
または、初太刀から「奇」の攻めが続いたところに突然「正」が入ってくれば、防御できなくなる可能性は大！

実戦においてこれらの組み合わせをどんどん増やしてゆけば、
相手はどこを攻められるのかがわからなくなってしまい、守るところがわからない＝善く攻める者を実現することが出来るはず。

これをホワイトボードを使って説明した後、実践練習。
加えて相手の防御姿勢に対する、打突の練習も加えてみました。


たまにはこんな練習も面白いものです。

なになに？
そんなのはズルイ？
正攻法だけで勝ちたい？
正々堂々と勝ちたいから、奇策なんて卑怯なことはしたくない？

私に言わせれば、そんな考え方は甘ちゃんです。
なぜなら、歴史上正攻法だけで勝利を収めた人なんていませんから！

真剣に考えて勝利を収めることが人としての進歩を生むもの・・・
だからこそ紀元前の「孫子」や「呉子」が今だに読み続けられているのでしょう。

さぁ、みんな次回から生かしてくれるかな!?

私に先んじて地元に帰った子どもは、かつて私が学んだ道場に入会したわけですが、
直面したのは指導環境の劣化という問題でした。

既に中学生だった長男曰く、

道具を大切に扱えって教えられたのに、先生に自分の木刀を投げられた。
(しかも他の子の頭を面の上から木刀で殴った後）
礼儀の大切さを教えられてきたのに、先生が人を敬う気持ちがない
（畏敬強要に礼儀を利用してる）
意味のない暴力が普通～
（鍛えるための稽古と感情の爆発とを混同してる）

中学生に指摘されることがまず情けないですが・・・。

しかも、
まともに指導してくれていた先生方が次々と去ってゆく

新たに参加の高段をもっている先生も、
指導力・説明力不足で言ってることがわからない
保護者や子供とまともにコミュニケーションが取れない
跳躍素振りの最中に足蹴にされて飛んでいく

そしてどうして怒られているのか、わからないまま子どもが辞めていく・・・。
(叱ると怒るは違うものです。）

段位と指導者として能力が必ずしも比例しない！
ことが残念なくらい立証されている状態でした。

改善を目指したもののお話にならず、全く無理な状況で・・

子供からは「なんでこんなとこに帰ってこなあかんかったん」と恨まれてしまう始末。
ＯＢとして、親としても残念でした。

恵まれた環境で稽古出来てきた私や我が子にとっては、
こんな環境でしか剣道が出来ない子どもたちや保護者は不幸でしかない・・と思われる状況でした。

他には、練習日が少なく短く練度が不足した教室しかない。
これでは、環境が恵まれているとは言い難いですね。


後に私は帰省後事業を立ち上げ独立、
帰省後５年間悩みに悩みましたが、地元を愛する気持ちを持って戻ってきたからには、
葛城市周辺地域の人、社会に益のある環境をつくらないと、
ほんとうは素晴らしい「剣道」が誤解されたままになってしまう。

義理は果たしましたが、
偏執な認識がある人があれば一次的に裏切り者呼ばわりされるリスクは敢えて犯してでも、


自分が関わる子どもたちには、良い環境で学んでもらいたい。
将来、剣道を教えるだけでなく、
人として立派な大人になってくれるように
自分が学んできた教えや技術を伝えてあげたい。
さらに、人間一生勉強、自分自身も発展途上、子供から自分が学ぶことも必ずある。

そんな想いから
剣道をもっと子どもたちに学んでほしい、
もう一度竹刀を握ってみようという大人の集まる場になれば・・・と
「劔志館伸心塾」を興すこととしたのでした。

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劔志館伸心塾のHPでもっと詳しく♬
http://kenshikan.online

厳寒の青森・八戸で子供と一緒に再開、三段に。
子供と一緒に基本から叩き直しながら高段の先生方に教えを受ける機会に恵まれ、
子供たちはようやく面をつけることが出来るようになった頃、人事異動で栃木・足利転居。

道場に七段～八段の先生方が、
ずらっと十名程居並ぶ足利市剣道連盟で稽古を積んで四段。
恵まれた環境で３人の子どもと共に、稽古に打ち込むことが出来ました。
（三男は訳も分からず、竹刀を持って駆け回っていましたね。）

新参者の私たちを歓迎して頂いたこともうれしかったのですが、
子供の指導の中で、または、試合の後、
その他ことあるごとに機会があって、

まだ若いんだから、その純粋な気持ちでずっと剣道を続けておくれ

度々そんなお話になりました。

ひ弱な子どもたち、
親世代の礼儀作法や努力軽視の傾向、
儲け本位の競技スポーツの台頭、
心と身体の強化のアンバランス・・・。

こんな課題に対抗できること！

「剣道」というものの特徴と素晴らしさを一般の人にいかにわかってもらうのか、
その難しさと大切さを学ぶ機会を得たように思います。



そのご家族は私の地元に転居、
私は単身赴任先でひとり各地の道場で稽古をつみながら、
少年剣道の環境を見て暗澹とした気持ちとなりました。



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